木工のこと、日々の仕事のこと
Craft Recorder


プレッシャーがかかる!







プレス機です。

スクエアクラフトで
もっとも新しいメンバーです。

といっても、中古だけど。



おもに、接着のときに活躍します。


接着というのは、
材料にボンドを塗って、貼り付ける、止める。
それでいいわけですが。

材料どうしに、強い圧力をかけると、いちだんと強固に接着されます。

クランプで固定してもいい。
個人の工房では、クランプで済ませていることも多い。
当工房でも、最近までそうしてました。

しかし、やはり。
プレス機があると、強い力で、均等に圧力がかかって、
しかも、仕事が速い。



右の写真は、
当工房の木のバターケース
「リアル バターケース」です。

フタにあたる部分(天板)を
接着しているところ。

上からググーッと押しているわけ。
白く見えているのは、はみ出した接着剤で、
材料どうしがピッタリと合って、圧力がかかっている証拠。
出てくると『よーしよし♪』と、条件反射的に思う木工屋さんの心。


このように、いろいろな道具や機械を駆使して、いろいろな工程を経て、
スクエアクラフトの木製バターケースは作られます。

けっこう、手間かかってます。

プレッシャーもかかってます。
材料にも。製作者にも……。


11/05/21 recorder-002


このプレス機。
「鈴木機械」さんに見つけてもらい、
静岡からクルマで運んできました。

安曇野に着いて、機械を降ろしていたとき……。
大きな代償を払うこととなりました。
ことの顛末、別ウィンドウで開きます
記事、以前の焼き直しですが…笑っていただければ。


●木工プレス機
鉄製の定盤が上下する仕組み。
接着の際、強い圧力で材料をおさえつけて、強固な接着力を確保する。
今回の記事で紹介した、組み立て工程のほかに、薄い板材を積層させて作る合板(プライウッド)の製造にも用いられる。

広さは、一般的にはタタミ一畳分(900×1800ミリ)のものが多く、1200×2400ミリのものもある。

当工房にあるのは、小さな部類で、タタミにして半畳分の広さ。モーターがついており、電気の力で定盤が昇降する。しかし、締め込みは手動でやる。なかなかユニークな「半自動式プレス」。手前にある抜き差し可能な金属棒をエイエイッと回して締め込み完了。

最近のプレス機は、締め込みはおろか、圧力調整まで電気で自動的にやってくれる。

【Link】バターケースについての工房内リンク