立場逆転 - 雑誌の取材を受けて -




長野で、いちばんメジャーな情報誌といえば、
「KURA」である。

そのKURAに、
月刊「KURA」9月号(2012年8月20日発売)に、
当工房スクエアクラフトが掲載されました。

それが、こちら。



おお。表紙に名前が載ってます!
ピーマンの上に、白ヌキで。
目立ちますねぇ。



なんと、4ページも。
しかも、フルカラー。



     


信州の方なら、わかるかと思いますが。
KURAに載るのって、晴れがましいことなんです。

本屋さんには、ドンと平積みしてあるし、
コンビニ、そしてスーパーでも売ってる。

そして、美容室や病院の待合室、
カフェなど飲食店などなど、どこいっても置いてある。

街へ出ても、スーパーで買い物してても
「あっ、カワハラさんだ!」と、
サインをせがまれるかもしれない。
(さすがに、それはないか……)


すでにご存じの方も多いかと思いますが。
木工職人になる前は、雑誌の編集者だった。

だったけど。

取材を受けるということが、
これほど大変だとは思わなかったです。


なにせ、4ページ。
A4判で、4ページ。
かなりのスペース、すごい面積です。

取材の依頼をいただいたとき、
『4ページも、ネタ、あるんかいなぁ…?』
と、とっさに思いました。

“ むかし取った杵柄 ”で、
記事にできる材料があるか、計算してしまいました。

工房はあるけど。
ギャラリーやショップがあるわけではない…。
商品はバターケースしかない…。

デビューしたてのシンガーが、
1時間のコンサートをするようなもんだな。
そう思いました。

で……。

「それでよろしければ、取材大歓迎です」と答えて、
ご判断いただくしかありませんでした。


取材にいらっしゃるまで、すこし、日があったので。
取材するサイドに立った気持ちで、プランを、練りに練って。

伝えたいこと、書いてほしいことを
日夜、考えに考えて。

写真の題材に使えるビジュアルがあるように、
バターケースの製作スケジュールを組んで、調整して。


取材当日。

とにかく、しゃべりました。

これ、撮りませんか? これも撮って…。

いやはや、必死でした。


取材する側から、される側へ。
年月を経て、立場が逆転。

いやぁ。
取材を受けるって、大変。
する方が楽かも……。


記事、とっても気に入っています。
書き出しも、シメも素晴らしい。
写真も。やっぱり、プロが撮るとちがいます。


まちなみカントリープレス編集部の小池公子さん、
同じくカメラの池田奈巳子さん、
そして、フリーライターの、いちこ米さんには、
ご多忙極めるなか、大変お世話になりました。

……なんか、本の “あとがき” みたい。


12/08/22 koppa-010


クラフトへの募る想い 自社商品への偏愛
木っぱの付箋