おなじみ、東京の地下鉄の路線図も、英語版だとちょっとカッコイイ。色分けしてるから、外国人もわかりやすい
木工クリエイター・川原一木 その思考の脈略
カズキの枝葉






その職人、色を好む?



センセーショナルなタイトルですか?


新たに、この「安曇野クラフト日記」のサイトを立ち上げるにあたって、
時間をかけたのは「色」でした。

記事ごとに、イメージカラーを設定しました。
しかも、ひとつの記事に対し、
同系色で濃い色と薄い色をセットで設定することにしたので、
使える色が限定されてくるのです。

もちろん、木工関係のブログなので、
望ましい色というのも考慮する必要がある。


いまはむかし、のこと。
本の編集者でした。
なので、色にはこだわることが求められました。

以前、レストランのガイドブックを編集するとき、
10数種のジャンルに、それぞれ色を設定したのです。
デザイナーさんに相談したのだけど、苦労してました。

うどん・そばには? フランス料理には? 中国料理には?

色で区分できても、ミスマッチは起こるし、
なんだか、食欲をそそらない色というのもある。
悩みました。いまでは楽しい思い出ですが。


そんなことを思い出しながら、
今回の、記事別のカラーを検討し、決定しました。
いかがでしょう? 
その意図、感じていただけますでしょうか?
(変更するかもしれませんが…)


色の区分について、余談。

東京の地下鉄の路線別のカラーは、
うまく配色されていると思う。
視認性が高く、かつ似かよらない色というのは、
ありそうで、ないものなのだ。

甲斐あって、路線図もややこしいなりに、見やすくなっている。
だから。アタマのなかで、乗り換えを考えるときは、
色の線を脳味噌の中でクロスオーバーさせることができるし、
駅での乗り換えのとき、無意識に色を追って歩けたりする。

そしていつのまにか。
個人的な街の色イメージが、路線カラーになってることも。
たとえば、竹橋は水色(東西線の路線カラー)だったり、
赤坂なのに、ミドリ(千代田線の路線カラー)だったりする。


そんなわけで。
木工職人としては「色を好む」ほうだと思います。
ウラのイミも、深い意味もありません。
誤解なさらぬよう。一部抜粋、なさらぬよう。


11/05/08 edaha-002

【追記】
記事ごとのピクトのデザインも苦労しました。
よなよな、ドローイングソフトと向き合って……。