クラフトマンではあるが、
伝統工芸も好きだ。
その洗練された技法、仕上がりの精緻さが好きだ。
「日本伝統工芸展」という公募展がある。
今年で57回を数える、伝統ある伝統工芸展だ。
20年来、毎年会場に足を運んでいる。
これを観てなかったら、
きっとクラフトマンになっていなかっただろう。
わたしのモノづくりの原点。
もちろん、今年も観た。
今年の傾向として。
受賞作を中心に、革新的な作品が多かった。
伝統工芸ではあるが、その枠からちょっと出たもの
斬新さがあるものが、多数あった。
選者が変わったのか?
組織になんらかの変革が起こったのか?
主催である日本工芸会のこと、よく存じ上げないけども、
そんな気がする。
日本伝統工芸展は
NHKの『日曜美術館』でも毎年放送されるので、
ご覧になった方もいらっしゃるかと思う。
わたしは、録画してストックしている。
これ観るとモチベーションが上がる。
今年の放送はとくに「やる気アップ↑」だ。
若手の作家が、
そして、いくつかの職業を経て、後年に工芸を始めた作家が、
研究し、模索しているさま。そしてオリジナリティあふれる作品。
そんなシーンがふんだんにあった。
『さあ、いくぞ!』
といっても、革命を起こしに行くわけではないけどね。
■ 2010/11/07■
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Illustration:Motoko Umeda
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