発売前から期待値が上がり、
その人気が高まっていく現象を
「ハングリーマーケット(hungry market)」とか
「ハングリーマーケティング」という。
ここ最近では
アップル社の「iPhone」が、それに当てはまるだろうか。
先だって発売された米国での盛り上がりの様子や、
高機能をうたったテレビ報道などが、
日本の消費者の購買意欲をかき立てた。
村上春樹氏の小説「1Q84」もそうだ。
タイトルと発売日、価格はアナウンスされたが、
内容については、発売前には一切公表されなかった。
ベールにつつまれた、
いや、ベールにつつんだ販売戦略が、功を奏したのだろう。
発売後、あっという間にミリオンセラーになった。
これからのハングリーマーケットな商品は、
電気自動車だろうか。
その販売価格、200万円台後半とのことだが、
なにせ、前宣伝が効いている。
その未体験な感覚を味わいたいと思ってる人、
多いんじゃないかな?
だから高くても、きっと売れるにちがいない。
さて。
当スクエアクラフトのホームページは、
開設してから、2年が経つ。
日記は、これで52本目だ。
しかし、
日記が書き足されるだけで、
工房自体には、なんの動きもない。
『どうなるんだ?』
『なにをやってくの?』
そう思っている方もいらっしゃるかと。
そう、いまなお、その中身は、
ベールにつつまれ、ナゾのままだ。
ただし。
スクエアクラフトファクトリーが、
ハングリーマーケットな現象を
引き起こしているとは、考えられない。
引き起こそうとも、思っていない。
あたりまえだ。
むしろ、ハングリーなのは自分自身だ。
とはいえ、
空腹のまま、じっとしているわけでもないんです。
■ 2010/04/06 ■
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Illustration:Motoko Umeda
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