今回は、木の話ではない。
信州の話題でもない。

視野を世界に広げて…。


夏のヨーロッパを、世界を熱狂させる
「ツール・ド・フランス」が終わった。
7月の3週間、フランスでくり広げられる
3500kmあまりを走る自転車ロードレースだ。

今年は、日本人選手が13年ぶりに出場した。
新城幸也選手、別府史之選手のふたり。

以前、自転車雑誌にかかわっていたとき、
取材し、言葉をかわした選手たちだ。
それだけに、出場のニュースを聞いたとき、
思わずガッツポーズ! してしまった。

新城選手、別府選手とも、そろって完走。
しかも、なんども、いいシーンを見せてくれた。
ニュースなどでご覧になった方も多いかと。

ほんと、うれしかったな。


ヨーロッパで活躍する自転車選手たち。
彼らをみるにつけ、考えていたことがある。

「海外でやっていくには」
そして、受け入れられるには。

それほど多くはないが、
過去の渡航経験を検証してみる。

そうですね……私なりに思うことは。

「あいつは、持っている」
そんなヤツは強い。やっていける。
なんであってもいい。持ってるヤツは歓迎される。
もちろん、おカネのことではない。

なので、職業や特技というのは、
けっこう重要なポイントだと考えている。
語学力の有無よりも、
なにができるのか、のほうが重要だろう。
もし、持ってなくても、
こころざし、挑戦する意志を持っているだけでもいい。

異国の地では、
自信のなさは、すぐに見破られる。
スキがあれば、そこを突かれる。
だからといって、
見栄を張っても、気を張っても、なんにもならない。

内面からにじみ出るものが、
人との繋がりをもたらしてくれる。
ときには、自分を護ってくれたりもする。
不思議なものだ。


ここ数年、海外へは行っていない。
仕事上、行く必要がなくなったし、
行くことそのものに、いまのところ興味がない。

将来的に、また海外へ行く機会があるなら…。
その目的が、仕事でも、観光であっても、
クラフトマン、カワハラカズキとして、
木工という特技を携えて行きたいものだ。

だから、日々コツコツとがんばっている。

その動機、ご興味あれば、
プロフィールをごらんいただければ。


今回は感情に流されすぎか……
まあ、いいさ。このままアップします。

世界最高峰、ツール・ド・フランスで活躍し、
「ニッポンジンってヤルじゃん」ってことを実証した、
ふたりの日本人自転車レーサーに、
惜しみない賛辞と感謝の気持ちを。


■ 2009/08/04 ■



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Illustration:Motoko Umeda
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