いま、マーガレットの花が盛りとなっている。
少女が描いた絵に出てくるような、
白い花びら、黄色い花芯は、
メルヘンチックな気分にさせてくれる。
このマーガレット、
明治時代に日本にやってきたらしい。
いわゆる「帰化植物」ってやつだ。
松本や安曇野は、
洋風のものが好まれる土地柄だからか?
道ばた、住まいの庭先に、たくさん咲いている。
それから、
オレンジ色というか、濃い黄色の、
コスモスのような花も咲いている。
オオキンケイギクというらしい。
群生する、あざやかな色彩の花が目を引く。
この花も異国からのお越しで。
はるばる、北米からやってきたらしい。
しかし、このオオキンケイギク、
どうやら、厄介者だそうな。
環境省は、オオキンケイギクの
栽培・譲渡・販売・輸出入などを
原則として禁止している。
「特定外来生物」っていうらしい。
従来の生態系を乱すというのが、その理由だ。
なので、お宅の庭に植えてはならない。
育てたら、罰せられるそうな。
マーガレットも、オオキンケイギクも
まぎれもなく外来種ですよね。でも……
マーガレット→○
オオキンケイギク→×
ということになっております。
その見解、判断について、
なにか言いたいわけではなくて……。
異国からやってきた者が定着するには、
いろいろ、複雑なファクターが絡むんだなと、
しみじみ、思ったのでした。
■ 2009/06/07 ■
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Illustration:Motoko Umeda
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