サイトウ・キネン・フェスティバルは、
毎年8月中旬から9月上旬に、松本で行なわれる。
あの小澤征爾氏が総監督、
そして、タクトを振るとあって、
人気のクラッシック音楽祭。
松本という地方都市での開催にもかかわらず、
チケットの入手は困難を極める。
それでも、それだから、観たい!
チケット、ホスィ……。
なので、前夜から並びました。
夜10:00ごろ現地到着。
販売場所の前には、色とりどりのテントがズラリとならぶ。
紅葉シーズンの北アルプス、涸沢のテント村のようだ?
早い人は、3日前からテントを張って待つというから、
いやはや…スゴイデス。
発売時間には、500人以上の人が列を作る。
だから、現場は大混乱…ではナイノデス。
このチケット待ちの列は、
ボランティアと自治によって、
完全に統制されているのですよ。
そこに、長野県の県民性、松本市民の気質が
あらわれているような。
これを説明するには、字数が必要。
ここは興味のある人だけ読んでください。
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発売場所に行くと、整理券をくれる。
並んでいる人のなかで、
25名ごとに1名“リーダー”を決める。
これは、整理券の番号の下2ケタが、
01、26、51、76の人に
その役を引き受けてもらうことになっている。
決められた時間に、
“リーダー”が点呼を行なう。
もちろん、必ずいなければならない。
点呼の結果は、本部に報告。
そのとき、いない場合は権利を失う決まり。
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こんなふうになってます。
列(テント村)は
会場のひとつである、松本文化会館前の広場に。
夜空の下、街灯にケヤキ並木の若葉が浮かび上がる。
3か月後に開かれるコンサートに
思いを馳せつつ過ごす夜。
この高揚感は、
学生時代の林間学校や合宿の夜に似ている。
そして、翌朝。発売時間。
発売方法も、なかなか感心のシステムで。
……と、
日記の1回分にしては、文字が多くなりすぎました。
続きは次回にキャリーオーバーってことで。
■ 2008/06/03 ■
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Illustration:Motoko Umeda
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