こころ動かす風景。信州・安曇野、撮って書き
あづログ!

工房の屋根にも、たっぷり積もりました

私が住む安曇野では、しばしば雪が降る。
たくさんは降らないけれど。


安曇野や松本の雪には、
ふた通りのケースがある。

 ◇ケース、その1
 日本海側が大雪となったとき、
 そのおすそ分けのように降る雪。

 ◇ケース、その2
 太平洋側に雨が降ったとき。
 こちらは寒いので、雪として降ってくる。

この「ケース、その2」が
タイトルの「かみゆき」だ。
「上雪」と書く。

信州独特の呼びならわしだ。


なぜ「上(かみ)」なのか?

説はふたつあって。

 ◇説、その1
 信州からすれば、
 東京や名古屋は「上の方(かみのほう)」である。
 その上の方が、雪がたくさん降るから。
 (北信より、中信、南信の方が、降雪が多くなる)

 ◇説、その2
 信州を流れる信濃川、千曲川や、
 その支流、犀川(さいがわ)、奈良井川(ならいがわ)。
 その上流である、南に行くほど、雪がたくさん降るから。

とされている。


ちょっと気象予報士きどりで。
気圧配置的に解説すると。

太平洋側を低気圧が通過し、
北から寒気がやってくると、
この上雪が降るわけです。


日本海側の大雪のおすそ分け(ケース、その1)で降る雪は、
北西の風をともなって降ってくる。

けど、上雪は、だいたい南東の風にのってやってくる。
東京から雪がやってくる感じだ。

これも、上雪と言われる由縁かな?
(これは自説ですけど…)


上雪は、ベッチャリと重い。
雪かきするにも、ひと苦労だ。


この日記を書いている日(2012年1月20日)、
東京、横浜に、初雪が降った。
やがて、みぞれ、そして雨になって、
積もらなかったようですが。

松本市では22センチ、積もりました。

長野市では降らなかったようです。


典型的な「上雪」の日でした。


12/01/20 azulog-012